インドの熱帯・亜熱帯気候地帯が原産地。日本では7月〜9月に旬を迎えます。
ヘタのトゲは夏の暑さから身を守る冷却作用の役目を果たしています。三角形で鋭くとがった元気なもので、濃紫色がつややかで、皮に張りがあるものが新鮮なもの見分けポイントです。
日本には8世紀頃、奈良に伝わり各地に広がり多くの種類が栽培されるようになりました。
濃い紫の色素アントシアニンにはコレステロール値を低下させる作用があります。動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防に有効とされています。エネルギーは100gあたり20キロカロリーと少ないのですが、血圧を正常に保つカリウムが多く含まれています。
漢方では、余分な熱を冷ます作用や利尿作用、血液の流れを良くする作用があるとされています。民間薬ではヘタを煎じたり、ヘタの黒焼きを鎮痛剤、歯痛に用いる事があります。
なすは冷やす性質がありますが、辛味の食品と組み合わせることで冷やしすぎることを予防できます。また、辛味の食品はカラダを温めるので、血液の流れを良くしたり、利尿作用も強くなり一石二鳥です。焼きなすのショウガ、麻婆なすの唐辛子は大変良い組み合わせです。ただ、油で調理すると甘味が増しますが、油の吸収が多いのでカロリーが高くなりますのでご注意を。