今年もあと1カ月、22日は冬至
気温や雨の予想はほぼ例年通りのようですが、どうなるか分かりませんね。
新型コロナは第8波、今年もインフルエンザが流行るぞと言われていますが、これもどうなるでしょうか?
予想できないことは多いですが、冬が寒いことは変わりません。
冬の寒さが悪さをする
「寒さ」がカラダに悪さをします。これを「寒邪(かんじゃ)」と言います。「寒邪」はカラダを冷やして、血管を収縮させて血液の流れが悪くなります。筋肉も縮こまります。
漢方では血液(血)やエネルギー(気)の流れが悪くなると痛みが発生すると考えています。
そのためカラダが冷えると、頭痛や肩こり、関節痛、筋肉痛、生理痛がひどくなることがあります。血液の流れが悪くなることで、脳梗塞、血圧上昇、狭心症なども起こりやすくなります。
冬の養生の基本は寒さ対策
冬は「寒さ」の影響を受けにくくすることが、養生になります。
「夜は早く寝て、朝は太陽が出てからゆっくり起きる。衣服も防寒対策をして、家の中も暖かくする。冬は春に備えてエネルギーを蓄える時期なので、エネルギーを発散するような激しく汗をかく運動は控える。」
こんな事に気をつけて過ごしてください。
冬は腎を守る
冬に頑張るのが「腎」です。
漢方での「腎」には、現代医学の腎臓だけでなく、膀胱、ホルモンを分泌する副腎、骨、骨髄、脳なども含まれます。
生命を維持するエネルギーを蓄えているのも腎です。
おしっこを作ったり、水分を調節する働きだけでなく、骨や脳など老化にも深く関係しています。
腎は冷えが苦手
冬に活躍する「腎」ですが、冷えが苦手です。
下半身の冷えには十分に気をつけて、カイロなども上手に使ってください。
腎は鹹味、黒い色の食材で補おう
「腎」の働きを補うのは「鹹味(かんみ)」(塩味の食べ物、天然塩、牡蠣、昆布など)です。微量金属が含まれていて、泌尿器やホルモンの分泌を調節します。
また、色の黒い食材(黒豆、黒ごま、なまこ、きくらげなど)も腎の働きを助けます。
おせち料理に入っている黒豆や昆布、数の子は腎を補う食材です。
こんな所にも先人の知恵が隠されているようです。