7月は梅雨が明けて、強い日差しとともに気温が一気に上昇するので体調を崩しやすい時期です。
7日の小暑の頃から、暑さ対策を始める事をおすすめします。
そうすると暑さが本格的になる23日の大暑までにカラダも暑さに慣れやすくなって、夏を元気に過ごすことができます。
夏は「血」の巡りが盛んになります。
五臓の「心」が活発に働く季節で、「心」にかかる負担も大きくなります。
「心」は現代医学の心臓とほぼ同じなのですが、こころ(心)の部分も含んでいると考えられています。
暑さで大量の汗をかくと、体の「水分」だけでなく「気(エネルギー)」も一緒に消耗すると中医学では考えます。
水分が減るので「血」がドロドロになるだけでなく、「気」も消耗するのでエネルギー不足になります。
「水」と「気」の不足は「心」の疲労をまねくことになります。
動悸や息切れ、不整脈、疲労感といった不調が起こりやすくなります。
また、日本の夏は暑さだけでなく、湿気も高いので、体の中にたまった「熱」と「湿(余分な水分や汚れ)」を上手に取り除くことが大切です。
体の中に溜まった過剰な熱は、熱中症などの原因になるだけでなく、イライラや不眠の原因にもなります。
十分に眠れないために、疲労や怠さに悩まされることになります。
睡眠不足は、「血」の不足の原因にもなります。特に女性の方は冷房病の原因にもなるので、気を付けて下さい。
最後に注意して欲しいのが、冷たいものの飲み過ぎ、食べ過ぎです。
冷たいものを頻繁に大量に摂取すると、体の中で冷たい食べ物を体温と同じ温度まで上げるために余計なエネルギーを使います。
その結果、エネルギー不足が進んでしまい、食欲不振や身体の怠さがとれなくなる原因になります。