9月8日は白露、草に宿る露が白く光るころという意味です。
ようやく残暑がおさまり、空気が冴えて秋らしくなる頃とされています。
9月27日は中秋の名月、後楽園でお月見できればいいなと思っています。
そんな秋の初めに、いたわっておきたいのは胃腸です。
7月、8月と冷たいものの飲みすぎ食べすぎ、猛暑による疲れ、冷房によるカラダの冷えなどの影響で、胃腸は弱っています。
また、汗をかいたり、カラダに熱がこもったりしてカラダの潤いが不足して便秘になる事もあります。
胃腸は食べ物を消化吸収するだけでなく、カラダ全体の元気や免疫力の根本です。
最近、“腸内フローラ”という言葉を耳にするようになりました。
腸には、お花畑のように様々な細菌が集まっています。
この腸内細菌の出す物質がアレルギーやガンなど様々な病気、肥満やお肌のシワ、ストレスやうつ病などにも関係していることが分かってきました。
また、腸には免疫に関係する細胞が集まっています。
なので、夏に疲れた胃腸の調子を立て直して、冬に備えることは風邪の予防などの面からも大事です。
秋は根菜や芋類、キノコが旬を迎えます。
少しずつ新米も出てくるので食欲もアップしますね。
秋野菜に含まれる豊富なビタミン、ミネラル、食物繊維は夏に溜まった疲れを癒し、腸内環境を整えて、肌荒れなどを改善します。
ヨーグルトなどを積極的にとっても、善玉菌が増えないことがあります。
細菌が住み着く腸の粘膜がしっかりしていないのが原因のようです。
豆類や胃腸を元気にする漢方薬には、善玉菌が住み着きやすくする作用があるようです。
日本食は、お味噌や納豆、漬け物、醤油、お酢などで無意識のうちに善玉菌を体に取り入れられます。
旬の食材を煮物にするなど温かく消化の良いものを食べて、胃腸をいたわって元気に過ごして、寒い冬に備えた体の準備をしましょう。