お彼岸も過ぎて、草花も一気に芽吹き花を咲かせる季節になりました。
春は天候の変化が激しく、家庭や職場でも様々な変化が多い季節です。
ひとのこころも不安定になりやすい時期です。
☆こころの元気は「気」と「血」の充実がカギ
漢方ではこころの不調にも体の状態が深く関係している(心身一如)と考えます。こころの不調もまず体の不調から改善して、こころと体を健やかにするように考えていきます。
こころの健康の源は、元気の源である「気(き)」と、こころを安定させて、体に栄養を与える「血(けつ)」です。この「気」と「血」が十分あれば、ストレスを上手に解消できます。
疲れや睡眠不足などで「気」と「血」が不足したり、スムーズに体内を巡らなくなるとストレスの影響を強く受けて、こころの不調が現れやすくなります。
☆ストレスに強くなるポイントは「肝」
「気」と「血」を充実させ、スムーズに巡らせるためには、「肝(かん)」を養って元気に保つことが大切です。
漢方でいう「肝」は、現代医学の肝臓の機能に、自律神経の働きを加えたようなものです。「肝」はからだ全体に「気」・「血」・「津液(しんえき:潤い)」を滞りなく巡らせる働きと、巡らせる量を適切に調整する働きがあります。
この働きのおかげで、感情を伸びやかに保つことができたり、全身に栄養分である「血」や「津液」が行き渡り、体が健康に保たれます。
☆「肝(かん)」の食養生
・肝の働きを整える
かつお、あさり、わかめ、竹の子、うど、クレソン、わらび 等
・香りでストレスを発散
そば、みつば、みょうが、大葉、春菊、ジャスミン茶 等
・「肝」の「血」を養う
レバー、ごま、ひじき、うなぎ、ブルーベリー、なつめ等
・春に上昇しやすい、肝の気の上昇を酸味で抑える
酢の物、いちご、レモン、梅干し等
花壇のチューリップがいつの間にか綺麗に咲いてました。