今日は中医学の勉強会でした。
健忘症(物忘れ)の勉強でした。
「忘」という漢字は、「心」を「亡くす」と書きます。
「心」には、心臓という意味もありますが、精神的な活動(こころ)という意味もありますよね。
ですから、物忘れには、単に記憶力の低下というだけでなく、精神的な活動も低下するという症状も含まれます。
物忘れの一番の原因は、「心脾両虚」と「気血不足」です。
「心脾両虚」っていうのは、
ストレス、過労、悩み事が多いなどが原因で、心の血(こころの潤いや栄養、ゆとり)が不足したり、消化器の働きが落ちて栄養を十分に摂取できなくてエネルギーが不足している状態です。
その結果、様々な症状が出てきます。
動悸や不眠、食欲不振、カラダがだるい、血色が悪い、出血しやすいなどの症状が出やすくなります。
こんな症状があると、物忘れも多くなります。
物忘れの原因には、老化もあります。
歳をとると物忘れは増えますよね。
他には血液ドロドロ、血の流れが悪くて細胞の隅々まで栄養が届かないなども原因です。
他にも考えがまとまらなかったり、頭がスッキリしないなどいろんな表現があるかも知れません。
物忘れが多くなったら、まずは胃腸の働きを良くするような食生活や生活習慣を心掛けることからはじめてみましょう。
我が家の両親で考えてみると、一番の問題は、バランスの良い食事が十分に食べられない事です。
朝起きるのも遅い、食事も準備できないので朝昼兼用の簡単なパン食と夜は宅配弁当かコンビニ弁当です。
宅配のお弁当は平日しか配達してくれません。
土曜日、日曜日はコンビニ弁当です。
こんな食事を数年続けていると、全く認知症の無かった父も症状が一気に進行してしまいました。
こんな両親でも、血液検査の結果は異常なしです。
血液検査で異常が無くても、カラダ(精神的にも)には異常が起きています。
両親の事からも、バランスの良い食生活の大切さを実感しています。
バランスのとれた食生活は、健康に生活するためにすべての基本です。
でも、食生活の改善がなかなかできない、ストレスを減らすのが難しい、
症状が激しくて困っている、そんな時は胃腸を元気にして十分なエネルギーと栄養を補う漢方薬を使うのも一つの選択肢です。
先日、両親の台所を整理したときに出てきた食品たち
だいたい、この時期から料理が思うように出来なくなってきているのが、良く分かります(^.^;
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