5月5日は立夏
暦の上ではもう夏が始まります。
5/5が立夏です。
この初夏に養っておきたいのは、五臓のひとつ「心(しん)」。
中国の古典『黄帝内経』にも“心主夏(心は夏をつかさどる)”と書かれています。
夏の疲れは動悸など心臓に影響がでやすいものです。
「心」の働き−1
① 西洋医学の心臓と同じように、血を体中に循環させる。
② 意思や思考などの「こころ」としての働きも含む。
「心」は自然界の太陽と同じです。
太陽はお天道様とも言われ、天地をつかさどり、すべてを見通す超自然の存在です。
「心」もからだに熱と活動力を提供するだけでなく、からだを高いところからコントロールしているのです。
「心」の働き−2
「心」は血を全身に循環させる働きや精神活動に携わっています。
「心」が不調になると影響は全身に及びます。
- 顔色が悪い
- 動悸
- 息切れ
- 手足の冷え
- 胸痛
- 顔のむくみ
- 不眠
- 物忘れ
- 不安感
- イライラ
- 寝汗がひどい
- 口やのどの乾き
などの症状が出やすくなります。
なぜ夏に「心」を補うのか
夏は陽の気が最大になる季節です。
暑くなると体は汗を出して、熱を逃がして体温を調節するようになっています。
汗をかくと血液は濃くなり、流れにくい状態になります。
心臓は流れにくい血液を全身に送るためにフル活動するようになります。
血を全身に循環させるために「心」に負担がかかるのです。
これが夏に「心」の働きを補う必要がある理由です。
初夏の養生のポイント
- まだ、それほど暑くない初夏のうちから「心」に栄養を補ってしっかりと動くようにしましょう。
- 「心」がオーバーヒートしないように潤いを補って、夏を元気に乗りきりましょう。
- 今のうちから適度に外に出て、太陽を浴びて陽気を取り入れておきましょう。
「心」の養生にお勧めの食材
*心の余分な熱を取り除く食材
ゴーヤ、レンコン、らっきょう、小豆、きび
*心を元気に精神を落ち着ける食材
アーモンド、ココナッツ、牡蠣、動物の心臓(ハツ)、冬瓜、百合根、緑豆もやし