昨日の勉強会で「フレイル」という言葉を初めて聞きました。
昨日の勉強会はパーキンソン病(PD)治療のエキスパートである医師の本音トークでした。
お薬の治療のお話も少しありましたが、ボクが気になった言葉が「フレイル」でした。
改めて調べてみると
「介護予防の意味も込められた言葉」
フレイルとは、英語で老衰や虚弱を意味する「Frailty (フレイルティー)」をもとにつくられました。フレイルの提言作成に関わった虎の門病院の大内尉義院長は、「“老衰”や“虚弱”には、元に戻らない印象がありますが、フレイルにはなりかけても元に戻るという“予防”の意味があります。また、フレイルには身体的な虚弱だけでなく、認知機能の低下やうつといった精神心理的なフレイル、貧困や独居など社会的なフレイルの3つの要素も含まれます」と名称に込めた意味を解説します。
超高齢化時代をむかえ、3つのフレイルの中で当面の最も大きな問題となるのが、身体的なフレイルです。寝たきりの原因は、脳卒中などの脳血管疾患が最も多いですが、フレイルも原因であることが明らかになってきたからです。大内院長は「寝たきりの原因について65歳以上を5歳刻みで調べていくと、後期高齢者 (75歳以上) では、『高齢による衰弱』が最多。次に『認知症』、『骨折・転倒』が増えます。これからは後期高齢者が多くなって、フレイルになる人が増えるため、予防と治療が大切です」と指摘します。
フレイルの診断基準
(1) 体重減少 (1年で体重が4.5kg以上、自然に減少)、(2) 疲労感、(3) 筋力の低下、(4) 歩行スピードが遅い、(5) 身体活動が低い。このうち3つ以上の項目があてはまると、フレイルと診断されます。
http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/topics/141.htmlより引用
昨日の先生は、PDは治らないけど20~30年くらいは生きられる病気だから、その生涯を見据えて薬を使うと話されました。
これからやってくる超高齢化の時代は、健康寿命(入院したり介護されずに健康に過ごせる期間)をできるだけ伸ばすことが大切と言われています。
健康と入院や介護される間の期間がフレイルということだと思います。
これって、漢方では未病(みびょう)と言われている状態じゃないかなと思います。
(でも、よく考えればエネルギー不足(気虚)・老化(腎虚)な状態で、未病というわけじゃないかもしれません)
未病先防(みびょうせんぼう)という言葉があります。
まずは未病を防ぎましょうという意味です。
そのためには、生活習慣が大切です。大人になってから教育しても難しいので、子供の頃からの生活習慣(食生活など)の教育が一番大切なんだと思います。
今日、まさしくこのフレイルの状態になっている75歳の男性がこられました。
まだ、働いているんですけど、仕事するだけで疲れて何もできないから、もう仕事を辞める予定だと言っておられました。
今は老化予防の目的で漢方薬も飲んでいただいてますが、一人暮らしだったり、食生活とか飲酒量、喫煙などの生活習慣の乱れ、仕事が肉体労働だったりする事など疲労が溜まってしまう原因がたくさんです。漢方薬を飲んでいるけど、漢方薬の効果以上に悪い生活習慣が問題です。
仕事を辞めて家に閉じこもってしまうと、これまた一気に階段を転げ落ちるように元気がなくなるんじゃないかなと心配です。お友達もいないみたいですから、余計に心配です。
仕事以外でも楽しく取り組める遊びや、仕事以外の友達を持っておくのは、未病先防のためにも大切だなと思います。
ボクもまた何かやりたいなぁと思っているのは、マジです。
自転車か?マラソンはしないだろうし・・・料理もいいなぁ・・・
ま、とにかく健康でいないとダメです。
年をとっても続けられる趣味を持てるような子育てとか、食育を含めた生活習慣を身につけさせるのって大切なんだろうなぁという結論になりました。
ということで、寝ます。
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