今日は何を書こうかなぁ~と考えていたら、漢方メーカーのMRさんが来店されました。
そのメーカーのMRさんが話題にしたのが、下剤として良く知られるダイオウという生薬の話。
ダイオウを漢字で書くと「大王」じゃなくて「大黄」。
ダイオウは別名「将軍」とも言われ、漢方薬にはとっても重要な生薬です。
ダイオウには、センノシドという下剤になる成分が含まれています。
このセンノシドという成分だけを薬にしたのが、プルゼニドというお薬です。
ダイオウの近縁植物には、野菜のルバーブがあります。
ルバーブにもわずかにセンノシドが含まれているので、敏感な人は下痢をすることもあるようです。
ダイオウには、ラタンニンという下痢止めになる成分も含まれています。
ですから、ダイオウを大量に投与すると、下痢止めの効果が出るようになります。
下剤なのに下痢止めになる、全く不思議な感じですね~
ダイオウの下剤としての効果を期待するときは、煎じるのは短時間にします。
一般に知られている漢方薬のエキス顆粒を作るときは、どうしても熱をかける時間が長くなったりするみたいで、メーカー間での違いが出やすいようです。
ダイオウの効果がシャープに出るメーカーと、マイルドなメーカーがあるようです。
さらにダイオウを神経性嘔吐に用いる事もあるようです。
一つの生薬なのに、下剤なったり、下痢止めになったり、嘔吐を止めたりといろんな作用があるんですよ。