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冬の養生は腎がポイント

今年もあと一ヶ月

12月22日は昼間が一番短い冬至です。12月はそれに向かってどんどん日の出が遅くなって、日の入が早くなっています。

夕方に「え、もう真っ暗」なんてことありますよね。

今年はラニャーニャ現象が発生しているようで、寒さも厳しく雪も多くなりそうです。

南半球でインフルエンザが流行っていたようなので、今年の冬はインフルエンザも流行りそうと言われています。

新型コロナ感染も落ち着いていますが、変異株がどうなるか心配ですね。

インフルエンザも新型コロナも、感染予防対策は同じです。今までと同じように気をつけるのが大切ですね。

冬は寒邪がいろいろな症状を起こす

冬は寒さが原因で様々な症状が起きます。カラダに悪さをする寒さ(冷え)のことを寒邪(かんじゃ)と言います。

寒邪はいろいろなものの流れを悪くします。

寒さで血管も収縮して、血液の流れが悪くなります。

筋肉も縮こまります。

漢方では、血や気の流れが悪い状態が続くと痛みが発生すると考えます。

そのため、寒邪がカラダに侵入すると頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み、生理痛の悪化などの症状が起こります。

また、血液の流れが悪くなるために起こる高血圧、狭心症、脳梗塞などの原因になることもあります。

冬の養生の基本は寒邪対策

漢方の冬の養生、黄帝内経という古い書物には以下のように書かれています。

  • 寒邪の影響を受けにくくするために、夜は早く寝て朝は太陽が出てからゆっくり起きる。
  • 寒さに犯されないように衣服を調節して、室内を暖かくする。
  • 激しく汗をかくような運動はさけて、エネルギーを浪費しない。

早起きして、寒さの厳しい時間帯に運動するのはあまりおすすめではありません。

歩いたりするときも、防寒には十分気をつけてくださいね。

冬は腎が主役となって働く季節

漢方で言う腎(じん)は、現代医学の腎臓、膀胱、副腎、骨、骨髄、脳を含んでいます。

腎は人の生命活動の根本である「精」を蓄えています。

この精は腰、骨(骨髄)、耳、生殖機能と深く関わっています。

  • 体内の水分代謝
  • 成長や生育
  • 生殖
  • 血液、潤いの保持

腎は冷えが苦手

腎は冷えが苦手です。

下半身が冷えないように足湯や半身浴で温めたり、足首やふくらはぎをほぐして下半身の血流を良くしましょう。

腰にカイロを貼るのも冷えを防ぐ方法です。

腎の働きを補う「鹹味(かんみ)」の食材

腎の働きを補うのは鹹味(塩辛い)味の食品です。

味噌、醤油、天然塩、昆布、牡蠣などがあります。

味ではなく色は黒いものがおすすめです。

黒豆、きくらげ、黒ごま、ひじきなどがあります。

色は黒くなくても、種(くるみ、松の実、枸杞の実、桑の実)には腎を補う栄養が多く含まれています。

新しい命を生む元ですから、納得です。

春を元気に迎えるためには、冬のうちに腎を養う栄養をしっかりと補給して休息しましょう。

我が家の桜も葉を落として春に備えています!

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