Blogs

医薬懇話会 3月 子宮頸癌ワクチンについて

3月の医薬懇話会は「子宮頸癌ワクチン」についてでした。
講師は西条レディスクリニックの西条仁子先生と、サーバリックスを発売しているGSKの担当の方でした。
【内容】
・岡山市での子宮癌検診について
・ワクチンの接種状況と今後の見込み
・公費助成について
・子宮頸癌の疫学的データ
・HPV感染について
・ワクチンの有効性など
・サーバリックスの製品説明
【感想】
震災後、ACの仁科亜希子さんのCMを頻繁に拝見していましたが、CMが訴えられている意味が少し理解できました(^^ゞ
不勉強実感です。奥さん、ごめんなさい。
日本の子宮癌検診の受診率は20%程度と低いらしい。
このワクチン(一次予防)と子宮癌検診(二次予防)の普及でこの癌だけでも予防できれば素晴らしいと思います。
 
性交により感染するということで、男性にもなんらかの原因があるわけですが・・・男性にもワクチンを接種するというのは、費用対効果の点からいかがなものか・・・すべて、確率ですね。なんでも完璧は求めてはいけないと思いました。
サーバリックス.jpg


【なるほどと思ったこと】
・子宮頸癌と子宮体癌は全くの別物
・子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)感染が主原因
・子宮頸癌は30歳代がピーク
・子宮頸癌は自覚症状が出にくく、検診を受けることが大切
・HPVのうち15種が子宮頸癌に関係しており、日本人女性のほぼ100%が一度は感染する。
・感染は性交による。感染者のうち、発癌まで至るのは1%未満(数年から10数年で発病
・HPV感染は局所的な感染であるため免疫が出来ず、何度も感染する。
・サーバリックスはHPV16 と18のL1タンパクとアジュバンドMPL
・抗体価は接種後20年は大丈夫ではないかと言われているらしい
・ワクチンによりカバーできない部分もあるので、2次予防(子宮癌検診)が大切
・接種は感染前が効果的である。10歳から45歳くらいまで適応
・筋肉内注射であるため、もまない事
・初回接種から2.5ヶ月までなら、次回接種できる
・ブースター効果なし
・副作用(疼痛、発赤)、7-10日続くこともある。MPLによる炎症が原因と言われている。
・男性でも発症することある(同性愛者の方、肛門など)
・L2タンパクのワクチンが出来れば、全HPVをカバーできる
日時:201/3/30 19:30 – 21:30
参加者:大﨑、藤巻

Facebook
Twitter