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台所漢方 ふきのとう

備前平野に春をもたらすと言われる西大寺観音院の裸祭りが終わり、岡山市内も昨日の日中は春を思わせるような穏やかさでした。
この頃から行きつけの居酒屋さんで食べたくなるのが、ご主人が作られる蕗味噌です。あのほろ苦さが何とも言えず美味しいです。
いつもは大きくなってから気が付くので、今年は早めに庭を探してみました。一つだけ、ふきのとうが出てました(^^)
ふきのとう.jpeg
この特有の苦味はフキノール酸、カフェオイルキナ酸などの抗酸化作用の高いポリフェノール類なんだそうです。生活習慣病の原因にもなる体内の酸化ストレスから身体を守る作用があるだけでなく、苦味には胃腸の働きを促したり精神ストレスの改善などにも効果が期待できます。漢方的に考えると、苦味は清熱作用がありますから、熱性のお酒のあてにほろ苦い蕗味噌というのもありですね。天然物の山菜ならミネラルも豊富でしょうし、季節の変わり目の体調維持にも良さそうです。


ふきの一般的な薬効
葉、花、根を煎服すれば苦味健胃薬として効果がある。
生薬の款冬花とは原植物が違うようです。
参考:日本経済新聞2011/2/19
民間薬の実際知識 村上光太郎著(東洋経済新報社)

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