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夜間頻尿で熟睡できません

若い頃からトイレの回数は多かったのですが、最近、夜2時間おきにトイレに起きるので熟睡ができないで困っています。お医者さんに相談して薬も飲んでいますが、あまり効果がありません。(75歳 女性)
医学的には、「夜間に排尿のために1回以上起きなければならない訴えであり、そのことにより困っている状態を夜間頻尿」と言います。原因は、加齢によるホルモン分泌量の変化や膀胱(ぼうこう)容量の低下、睡眠障害などによって起こるとされています。
対策として、生活習慣・環境の改善も大切です。
○寝る前に水分を摂りすぎない
○利尿作用のある珈琲などは夕食後はさける
○夕方散歩などをして余分な水分を汗として排出する
○眠りにつきやすいように照明などを工夫する
漢方では、「腎(じん)」が排尿に深く関係していると考えます。
この漢方で言う腎は、現代医学の腎臓とほぼ同じなのですが、ホルモンの分泌など老化にも深く関係のある働きも含まれています。
腎の働きは人体の成長、発育、生殖、排泄に関係します。
加齢や過労、睡眠不足、食生活の乱れなどにより腎の働きが低下すると、腰の怠さ、排尿異常(頻尿・失禁・尿閉など)、腰の怠さ、生殖機能異常、めまい、歯が抜ける、骨粗しょう症、難聴などの症状が現れやすくなります。
 
腎の働きが低下した状態を「腎虚(じんきょ)」と言います。
漢方では、腎の働きを補う薬(補腎薬)を使って腎虚の症状を改善することができます。
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