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想定外の質問にどこまで答えられるか?

――東日本大震災による被害やそれに続く原子力発電所の事故を説明する場面で、科学者、研究者、エンジニアが“想定外”という言葉を使って説明する姿が目につきました。この点について、世論の反発や失望は非常に大きかったように思えます。プロの専門家ならば、想定が及ばなかったという事実はあったとしても、“想定外”の部分を作っているとは何事だという意見です。

”想定外”という単語で検索すると、こんな文章が出てきました。

薬局でも想定外というか、想定以上の質問を受けることがあります。

気管支炎という診断をされた方に、薬が処方されました。
でも、その方はアルコールとの併用が大丈夫かと質問されました。
病気も治したいし、近日中にある飲み会にも出たい、こんな希望を完璧に叶える薬の飲み方を期待されても、それは想定外の質問です。

アルコールと薬の併用は、原則的にダメです。でも、多くの方がアルコールと薬の併用をされています。
これって、自己責任でアルコールと併用しているんですよね。

病気が悪化してもおかしくない飲み会に出て、アルコールも飲んで、そして病気を治したい。
それを実現するくすりの飲み方を教えて欲しい。

ボク達、薬剤師は、処方せんに書いてあるお薬や今までの記録から、患者さんの症状や体調、生活まで想してお薬の説明をしています。色々な質問を織り交ぜながら、想像に間違いがないか確認しながらです。

自転車で例えると、超軽量化して特定の自転車レースに特化してチューニングした自転車があったとします。自転車屋さんは、そのレース時間や乗る人の体格、気象条件などを考えて、自転車をチューニングします。その自転車は、そのオーナーがそのレースで乗るのに最適になっているはずです。でも、そのオーナー以外の人が乗ったり、レース以外の場所で乗ったりする事は想定していないのです。だから、想定外の乗り方をするのなら、それは自己責任だったりすると思います。
(まあ、よっぽどのことがない限り、自転車の破損が原因の事故はないと思います。慣れない自転車を扱えないのが原因のことが多いと思います・・・)

同じように、処方せんで出された薬も、指示以外の服用(使用)方法をされるなら、それは自己責任だと思うんです。その想定外ことまで、薬剤師が説明する責任はないんじゃないかなと思います。

処方せんで指示されていない飲み方や使用方法でも、患者さんの利益になると判断できれば、医師、患者さんとの信頼関係があるのが最低条件ですが、オーバールールで説明することがあります。しかし、今回はこの範囲ではなかったと思います。

体調が悪くて病院からお薬が出たら、お薬を指示に沿って飲むのは大切です。
さらには、ご自分でも休養したり、体調を悪くしている原因をさけたりする養生も必要です。

ま、今回の方に敢えて言うなら、「気合いで治してください!!」でしょうか。

練習用ぱっと
これはインスリンの注射をする練習をするパッドです。
触った感じは柔らかくてヒトの皮膚のようです。
想定外の使い方
このパッドを子供たちに渡して、触りながら安心して眠ってくれないかと考えました。
これも、想定外の使い方ですよ。
子供達は相手にしてくれませんでした。これは想定内ですね。

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