Blogs

旬の食材「カキ(柿)」

旬の食材「カキ(柿)」

柿.jpg
原産地は日本と中国で、果実は原始時代から食べられていました。もともと渋柿しかなかったようですが、突然変異や交雑で鎌倉時代に甘い柿が生まれたようです。甘い果実の代表で、明治までは柿ようかんが最も甘いお菓子だったそうです。
全世界の柿の7割以上が中国で生産消費されているそうです。中国でも干し柿にされたりして、柿は人気の果物のようです。ちなみに生産量の二位は韓国、日本は三位です。
日本での生産量一位は和歌山県、二位は奈良です。奈良県の柿の葉寿司で有名ですよね。ちなみに干し柿の生産量一位は長野県らしいです。中国でも干し柿を作っているそうです。
効能
柿が赤くなると医者が蒼くなると言われるほど、身体に良いとされる柿です。1個でビタミンCの1日摂取目標量が摂れてしまうほど、ビタミンCを豊富に含みます。
へたはしゃっくりの薬になりますし、葉にはビタミンの他ミネラルやフラボノイドもたっぷりで、お茶にして飲むことができるだけでなく、殺菌作用もあり、その効果は柿の葉寿司などに利用されています。
渋柿の渋は団扇や和傘の防水加工にも用いられました。この渋のもとであるタンニンは、二日酔いの原因を取り除く働きがある他、放射性物質の体外排出にも関与しているそうです。
見分けのポイント
へたがきれいで、へたが果実に張りつき果実との間に隙間がないものが良い柿です。隙間があると虫が入り込んでいる可能性があります。また果皮がしっとりして張りがあり、全体的に色づいているもの、また持ったときに重みがあるものを選びましょう。
中医学的な効果・性質
生の柿
①余分な熱を鎮める
②肺と喉を潤す
干し柿
①肺を潤す
②胃を丈夫にする
③空咳を解消する。乾燥性の便秘を解消する。
四性:寒・甘
帰経:心・肺・大腸
中医学的なアドバイス
①柿は身体を冷やす性質があるので、冷え性の方や下痢をしやすい方は食べ過ぎに注意が必要です。
②柿が胃腸を冷やすため、冷やす性質のある蟹と一緒に食べるのは避けた方が良いでしょう。また、さつまいもと一緒に食べると、柿が胃腸を冷やすためさつまいもの消化が悪くなり、ガスを発生しやすくなるので注意が必要です。
③お酒の後は、胃腸に熱がこもっている状態なので、柿をデザートにするのは二日酔いの予防にもイイと思います。
参考:ナチュラル薬膳(本の泉社)、食材大事典(時事通信社)

Facebook
Twitter