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春っぽくなりましたので、肝と春の関係について

今日は岡山市内、とっても暖かかったです。

処方箋の患者さんでは、熱が出たとか、下痢とかも多かったです。

春は寒い冬から暑い夏へと変化する季節です。
植物は芽吹き、動物も活発に活動を始めます。
人間のからだも自然界の変化に合わせて、陰から陽へ対応していくのがベストですが、からだが気候変化についていけないことも多くあります。
風邪をひいたりして、体調を崩しやすくなります。

桜つぼみ
ソメイヨシノのつぼみも膨らんできましたかな?
これは去年の写真です・・・

また、春は精神的に不安定になる方も多くなります。
ある病院では、春になると特定のクレーマーの方から電話が来るようになると聞いたこともあります。クレーム対応をしている方は、その方の電話が来ると春だなと思うそうです。

中医学では、精神的を上手くコントロールするのに大切な役割をしているのは、肝という臓腑と考えています。この肝の働きが低下したり、亢進したりすることで、精神的なバランスを崩してしまいます。

この肝の病気が起きやすいのが、春です。

春は自然界の変化だけでなく、社会環境の変化も加わるので、肝の病が起きやすい季節とも言えます。

春は「春一番」という言葉があるように、風が吹きやすい季節。
肝の病気では、自然界で強い風が吹いたときと同じように、からだの中で風が吹くような症状が起こります。手足のふるえ・しびれ・半身不随・皮膚のかゆみ・めまいなどです。
ひどい場合は昏倒することもあります。

今日は、肝臓の癌をラジオ波で焼く治療を繰り返してきた患者Iさん(70代男性)の奥様が来店されました。 
昔から、怒りっぽい方だったそうですが、最近は特にひどくなっているそうです。

肝の病気になると怒りっぽくなると中医学でも考えます。
肝は血液をたくさんため込んでいる潤いたっぷりの臓腑です。
この潤いのおかげで、少々の精神的な刺激も緩衝できるのです。
肝(きも)が座っているとか、肝っ玉かあちゃん、などの言葉からもイメージできるように、肝が健康であれば精神的にもゆとりを持つことが出来るんです。

Iさんは、肝がんの影響や様々な治療で、肝の潤いがなくなっているのだと思います。
病気や治療が原因でなくても、肝の潤いが不足することがあります。

それは、食事やお酒の影響もありますが、ストレスです。
現代社会では、ストレスフリーの状況は考えにくいです。
ストレスに負けないような肝を持つようにしたいものです。

明日は、ストレスに負けない肝の作り方を紹介しようと思います


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