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漢方と中医学

漢方と中医学って、違いがあるのでしょうか?
おおざっぱに言うと、中国から伝わった医学という点で違いはないと思います。
細かく言うと、漢方は中国が漢の時代に日本に伝わった医学で、その後日本で独自に発展してきた医学と言われています。漢民族の医学だから漢方。
一方、中医学は中国伝統医学で、中国で発展してきた医学です。漢方と中医学には共通点もあるのですが、それぞれの特徴があります。共通点としては現代医学のようにこころとからだを分けない事です。
中医学は中国伝統医学だから中医学と言うのが一般的な説明ですが、私が習っている先生はステキな解釈をされています。
「中医学は中庸の医学だから中医学なんだ」と。
中庸とは均等の取れたという意味ですから、中庸の医学=こころとからだのバランスを取る医学なのです。

中医学と養生

中医学では気・血・水がからだを支えると考えています。
気は生命のエネルギー。
気力の気、元気の気です。
血は血液と血液の全身に栄養を供給する作用です。
水はからだの中の血液以外の水分と潤いを与える作用です。
この気・血・水の3つがバランス良く充実して、スムーズに巡れば、人は健康な状態を保てます。
不足したり、巡りが滞ったりすると健康ではなくなっていきます。
また、ひとは自然界の中で生活しています。自然界がなければひとは生活できません。
中医学では自然界の変化がひとに与える影響が適応範囲を超えると健康を崩すと考えています。
季節や気候の変化で体調に変化があることは、多くの方が経験されていると思います。
養生とは、古代の人が病気をせずに生き延びるための知恵です。自然界とうまく折り合いをつける知恵です。
中医学の気・血・水の考え方で自分の体質を知り、毎日の生活や食事の中で足りないものを補ったり、滞ったものを巡らせるようにする事で、自然界とうまく付き合い、健康を維持する事ができるのだと思います。

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