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漢方のカゼ薬についての疑問にお答えします

質問
「カゼに使う漢方薬は、葛根湯(かっこんとう)以外にもあるんですか?眠くなりませんか?」

 
気温が下がってくると気になるのがカゼですね。カゼには大きく分けて2つのタイプがあります。
①寒いタイプ:寒気があって、肩がこって、汗が出ない。
寒いタイプには、ゾクゾクっと寒気を感じたときに「葛根湯」をすぐに飲むと効果的です。
「葛根湯」は、からだを温めて、汗を出して、汗と一緒にかぜのウイルスを追い出す漢方薬です。
②熱いタイプ:急に喉が痛くなって熱が出る、関節が痛い。
熱いタイプには、「銀翹散(ぎんぎょうさん)」が効果的です。「銀翹散」は、炎症を抑えて熱を下げ、ウイルスも追い出す漢方薬です。インフルエンザのように熱が高くなるカゼにも対応できます。
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「葛根湯」も「銀翹散」も眠くなる心配はありません。
「銀翹散」には、中央アジアに生息するサイガカモシカの角「羚羊角(れいようかく)」が入っています。「羚羊角」は、熱を下げ、目の充血や筋肉の痙攣(けいれん)を抑え、意識障害が起きるのを防ぐ効果があると言われています。漢方薬にはホントに色んな物が使われていますね。
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