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生薬にも味があります

漢方薬の原料になる生薬ですが、その名前に味に関係する文字が付いているものがあります。

◆ 甘草(かんぞう):リコリス
◆ 酸棗仁(さんそうにん):ナツメの仲間の種
◆ 苦参(くじん):クララ
◆ 辛夷(しんい):コブシのつぼみ

実際にこれらの生薬は名前の通りの味がします。

生薬の性質を味で分類しているものを五味(ごみ)と呼びます。
実際に生薬を口にしてみたときの味と、生薬の五味が同じだと思う物もあるし、ちょっと違うんじゃないかとか、この味は感じられないなという時もあります。生薬によっては、2から3つの味が組み合わされているものもあります。

五味子
◆五味子(ごみし):韓国で五味子茶として飲まれたりする。
ボクは、酸っぱい味しかしないんですが、五味が全て含まれていると言われています。

五味は、酸・苦・甘・辛・鹹(かん)に分類されています。
「鹹」以外は、文字を見だけで味も想像できると思います。しかし、「鹹」は想像できないですよね。

「鹹」は、しおからい、しょっぱい味と表現すれば分かりやすいと思います。食塩(NaCl)だけでなく、ミネラルもこの鹹に含まれると考えています。

この五味はからだの臓腑(五臓六腑、肝・心・脾・肺・腎)の働きと関連していると考えます。
五味と五臓は、酸—肝、苦-心、甘-脾、辛-肺、鹹-腎と組み合わせです。

五味にはそれぞれからだの中での作用があります。
こんなイメージです。

◆酸(すっぱい)→梅干しを食べたときの表情をイメージ →収斂(しゅうれん)
       →ポーチュドエッグを作るときに酢をたらすのをイメージ →固渋(こじゅう)

◆苦(にがい)→夏に収穫されるゴーヤ、沖縄の名物料理ゴーヤチャンプルーは夏の暑さに負けない
料理というイメージ→清熱(せいねつ)

◆甘(あまい)→疲れたときには甘いものを食べると元気になるイメージ→補益(ほえき)
       →料理に甘味を少し加えると味がまろやかになる→和中(わちゅう)

◆辛(からい)→香辛料の効いた料理を食べると汗が噴き出す→発散(はっさん)
      →ハッカのお菓子を食べて、鼻の通りが良くなる→行気(こうき)

◆鹹(しょっぱい)→肉を軟らかくするのに塩を振りかけて寝かせる→軟堅(なんけん)

それぞれの味は、だいたい以上のような作用を持っています。

この五味は生薬だけでなく、普段食べている食品にも当然ありますよね。

ですから、普段の食事にもいろんな効果が期待できるんですよね。
明日は、食品の五味と薬膳について書いてみたいと思います。


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