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睡眠における中医学養生法の応用

睡眠について
 一般的には6.5時間から7.5時間が理想的と言われています。
 レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を90分から120分の間隔で繰り返している。
  睡眠により成長ホルモンが分泌されたり、免疫力が向上したり、新陳代謝が活発になるので、健康維持には重要な時間です。
中医学の睡眠理論
 中医学では、陰陽のバランス、臓腑の状態、営衛が陰陽のどこを巡っているか、経絡(子午流注の考え方)などを調節して、質の良い睡眠のできる体質づくりを目指します。
 神が安定すれば眠れるが、安定しないと眠れない。
 自然界の動きに従って、人間は生活するのが一番良い
太陽の動きと人間の活動(昼間:陽:活動する、夜間:陰:休養する)
質の良い睡眠を得るための養生法
 暖腹(お腹を温める)
  温足(足を温める)
  凍脳(頭は冷やす)
 右側を下にして寝る(仰向けには寝ない)
  静かにして、風が当たらないようにする(眠っている間は腠理が開いていて邪気が入りやすい)
  心をしずかにする
  申脈(足太陽膀胱経のくるぶしの下あたり)穴を刺激する。鎮静安神作用がある。
質の良い睡眠を得るための食時間差養生法・薬養生
昼間:陽気を補う、気の流れを良くする「よく動く」
   香ロゼア、麦味参顆粒、逍遙丸、冠元顆粒、五行草茶
夜間:熱を冷まし、潤いを補い、精神を安定させる「静かに過ごす」
   天王補心丹、清営顆粒、星火温胆湯、シベリア人参茶、杞菊地黄丸、蓮子心茶、ミンハオ
子午流注の考え方を応用
・子の刻(23時〜1時)の前半までには眠る習慣をつけると陰と陽の切り替えがスムーズになる
・ 卯の刻(5時〜7時)には水分吸収が活発になり、排毒作用が旺盛になるので、排便に良い時間
・ 丑の刻(1時〜3時)には肝の蔵血作用が活発になり、血液が肝に戻り精神が安定して、様々なホルモンも分泌される
・ 寅の刻(3時〜5時)には肺の機能が活発なり、気血が全身に巡り始める。
2012年4月 岡山中医薬研究会 
講師:楊 暁波先生 
会場:後楽ホテル

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