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肩こりの対策

肩こり・肩痛は多くの人が経験する症状ではないでしょうか?
肩こりは国民病と言われるように、日本人の骨格(猫背が多い)や生活習慣(畳)などが関係しているようです。
長時間のデスクワークや受験勉強、冷えや長時間の精神的な緊張も原因です。
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中医学では肩こり・肩痛などの筋肉のこわばりの症状は「肝」の病気とされます。
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「肝」は疏泄(流通や代謝)を受け持つところです。
「肝」に障害が起こると、全身の「気」や「血」の流れが悪くなり、経絡の流れも悪くなります。この状態を「不通則痛(ふつうそくつう)」(通じないと痛む)と言います。
お風呂や軽い運動、ストレッチなどで「気」や「血」の流れを良くして、肩こり・肩痛を改善しましょう。普段から姿勢を正しく保ちつつ、時々深呼吸などしてリラックスするのも大切です。


中医学では肩こり・肩痛の原因を3つに分類しています。
①冷えタイプ(風寒・ふうかん)
 冷たい風に当たって生じる
 急性期に属する事が多い
 冷えが原因で起こる
【対処方法】
 外から侵入した風寒の邪気を汗とともに外へ発散させる。
 軽い運動をしたり、お風呂に入ったり、しょうが湯や葛根湯をのむのがオススメです。
 スパイシーな料理を食べるのも良いかもしれません。
②むくみタイプ(痰湿・たんしつ)
 ドロドロ血液が原因で、血液の流れがスムーズでないために生じる
 慢性化しやすい
 曇りや雨の日は症状が悪化する
【対処方法】
 肥満の改善、コレステロールを下げる努力が必要かもしれません。
 局部を温めることで症状が緩和されることもあります。
 ヨクイニン入りの健康食品もオススメです。
 
 肥満気味で便秘する人は「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」
 水太りで、汗をかきやすい、膝や関節が痛い人は「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」
③血行不良タイプ(肝うつ血瘀・かんうつけつお)
 ストレスなどの精神的疲労により生じる
 長期化しやすい
 目の疲労が強い
 生理前に症状がある
 情緒の変動で症状がでる
【対処方法】
 分かっていても減らせないのがストレスかも知れません。
 自分でストレスを解消できれば、あまりひどい肩こりは無いかも知れませんね(^^ゞ
 
 目の疲れから来るタイプには「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」
 血行を良くする漢方薬は「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」
 
寒くなると着るものも増えて、体も縮こまりがちで、肩こりも悪化の傾向があります。
気を付けましょう(^^)
【参考文献】
いかに弁証論治するか【続編】(東洋学術出版)
中医アロマセラピー 家庭の医学書(池田書店)

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