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肺と咳について

イスクラ産業の陳志清先生を講師に迎えて勉強会をしました。
お題はまだまだ暑いですが暦は秋ですので、「肺と咳嗽について」です。
【内容】
1.イントロ:五行説
2.肺の生理機能
3.咳嗽の弁証論治
4.症例検討
【感想】
咳嗽は肺の主症状であるが、各臓器の失調が肺に影響して発症する事も多く「五臓六腑、みな人をして咳せしむ、ただ肺のみにあらず」と言われる。と書籍には書いてあります。
このような考え方が出来るのが、東洋医学の優れているところだと改めて思います。
【参考文献】
・カラー図解 東洋医学基本としくみ 仙頭正四郎著 西東社
・いかに弁証論治するか 続編 菅沼栄著 東洋医学出版
・図表解 中医基礎理論 滝沢健司著 東洋医学出版


1.イントロ
季節や方角、味覚、匂い、時間といった自然界のあらゆるものや、人体の部位や生体機能、心の動きなどを「木・火・土・金・水」という五行の属性に分けて考える。
例)五行:金 → 五臓:肺 → 五変:咳 → 五季:秋 → 五気:燥
しかし、この五行説で自然界全てを説明できるのではないんで、この説を否定してしまう学派もあるようです。でも、私は東洋医学的な物の見方の「モノサシ」として使えばいいと思っています。
2.肺の生理機能
・気を主る
・宣発と粛降を主る
・水道を通調する
・百脈を朝し、治節を主る
肺は喉につながり、外表で皮毛に合し、鼻に開竅する。その志は憂であり、その液は涕(鼻水)である。
手の太陰肺経と手の陽明大腸経は、肺と大腸に絡属。肺と大腸は表裏の関係にある。
3.咳嗽の弁証論治
咳嗽は六淫の中でも特に風邪・寒邪・燥邪・熱邪が口・鼻、あるいは皮毛を通じて肺に侵入することによって起こる。
肺は邪気の侵入を受けると咳をすることで邪気を追い出そうとするが、邪気の勢力が肺の能力を超えると、肺の宣発粛降の機能が失調して、病理的な咳嗽が現れる。
咳嗽は肺の主症状であるが、各臓腑の失調が肺に影響して発症する事も多い。
脾・肝・腎などとの関係が深い。
日時:2011年8月17日 19:30 – 22:00
参加:大﨑、大谷、古武、緋田、藤巻

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