今日は月一回のメーカー系の中医学の勉強会でした。
毎回、中国人の中医師の先生が、こちらのお願いしたテーマについて講義をしてくださります。
今日は「自律神経失調症の中医学的な対応について」でしたが、西洋医学的な解説が多くて何だかなぁという感じもありました。
自律神経失調症なんですけど、不眠についてだけの解説でした。ちょっと残念・・・
自律神経失調症の一般的な症状
・ めまい、冷や汗、震え、微熱、耳鳴り、頭痛
・ 情緒不安定、不安感、緊張感、イライラ、不眠、憂うつ気分
・ 血圧が不安定、動悸
・ 過呼吸、息苦しい
・ 吐き気、胸やけ、食欲不振、胃痛、腹痛、べんぴ、下痢、逆流性食道炎
不眠と自律神経失調症について
・ 陰と陽のバランスがポイント
(現代医学的に表現すれば、陰:副交感神経と陽:交感神経のバランス)
・ 陰と陽の変わる時は、ゆっくりと休んだ方が良い(一日単位で考えると)
(正午には昼寝、零時にはぐっすり睡眠)
陰と陽のバランスが劇的に変化するのは、一年単位で考えると春分と秋分です。
これから迎える春分を過ぎると、陽が盛んな季節になります。
中医学のバイブル「黄帝内経」では,春の養生をこのように記しています。
「この季節には日が暮れたら憩い、朝は暗い内から起き出し、広く庭を歩いたり、髪を束ねているのを解いて髪をときほぐして、ゆったりとした服を着て、弾んだ気持ちで何かやろうという気持ちを起こさせる。
やる気を養って、それを否定するようなことはしない。
生きる力には力をかして、抜き取ろうとはしない。
やった仕事には適当な報償を与えて、けちを付けたり、とがめたりしない。」
前半は早起きして運動をするのがおすすめ
中盤はコーチングみたいで
後半は、春闘で労組側が言うような内容ですね。
さらに続けて
「これに反したことをすると、春に盛んになる肝(自律神経系)の働きを損なう。
そのために、春に生じる陽気の発達が悪くなり、夏に冷えによる体調不良が起こる。
そうなると、夏に成長する力が不十分になってしまう。」
春の過ごし方を間違うと、その先の自然のリズムにも対応できなくなってしまいます。
疲れを溜めすぎず、適当に身体も動かして、ストレスを適当に発散して過ごしましょうね。
参考:黄帝内経 素問訳注 家本誠一(医道の日本社)