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血の道生薬 川芎(センキュウ)・牡丹皮(ボタンピ)

血の道症とは

 月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安、いらだちなどの精神神経症状および身体症状のこと。
 具体的には、頭痛、のぼせ、冷え、神経性発汗、めまい、動悸、心臓の圧迫感、興奮、憂うつ、肩こりなど。

川芎(センキュウ)

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 セリ科センキュウの根茎を湯通ししたもので、セリ科独特の匂いがあります。漢方薬の匂いとしてこの匂いを記憶されている方も多いと思います。元々は芎窮(キュウキュウ)と言われていましたが、四川省産が有名なので川芎と呼ばれるようになりました。
 けいれんを鎮める、鎮痛、鎮静、血圧を下げる、血管拡張作用があり、漢方では頭痛や月経痛、月経不順などに用います。

牡丹皮(ボタンピ)

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 ボタン科ボタンの根の皮です。匂いは汗臭い剣道の籠手(こて)のような匂いです。ボタンと似た植物にシャクヤクがあります。同じような花を咲かせますが、シャクヤクは多年草で冬になると地上部は枯れてしまいます。ボタンは落葉低木で冬でも茎が枯れずに残っています。
 抗炎症作用、血小板凝集抑制作用、抗菌、鎮痛、抗アレルギー作用があり、漢方では活血(血の巡りをよくする)、清熱(体の中の熱を冷ます)効能があります。

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