分子栄養学研究所主催の特別講座に参加して来ました。
テーマ:「がんは予防できる」
☆がんの疫学
3分の1のがんは予防可能、3分の1のがんは早期発見で治癒可能、3分の1のがんは完治できないがん。
がんの発生と進展は環境因子が決定的な役割を果たすため、生活習慣の改善(適度な運動、飲酒や喫煙の見直し)やケモプリベンション(生体内物質によるがん予防)が重要。
また、免疫機能の異常ががん発生に大きく関わることが報告されており、免疫機能を低下させない為にはメンタルケアも問題で、楽しく笑う生活、ポジティブ思考がポイントとなる。
☆がん発生のリスクを下げる物質
①ビタミン:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC、葉酸、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12
ビタミンB6は大腸がんの予防因子であることが以前から報告されており、近年では多量摂取によって乳がんの発症の抑制の報告もある
②食物繊維
③ミネラル:セレン、カルシウム、亜鉛、鉄、銅、マンガン
④多価不飽和脂肪酸:DHA、EPA、α-リノレン酸、γ-リノレン酸
⑤カロテノイド
⑥その他の食品成分:S-アリルシステイン、フコイダン(とろろ昆布に含有)、クルクミン、エピガロカテキン(緑茶に含有)、ラクトフェリン、キチン、キトサン
⑦プロバイオティクス、プレバイオティクス:乳酸菌、フラクトオリゴ糖
講座の後半では、がん発生のメカニズムについての詳しいお話もありました。
☆感想
自分の体の栄養状態を血液検査で把握し、自分にとって必要な栄養素を補うことが癌の予防に有効であると感じました。
日時:10月13日(13:30~15:30) 会場:ホテルグランヴィア岡山・4F
講師:金子雅俊先生
参加:大崎