何回かに渡って、カラダが乾燥したら、ポカリスエットを飲めばカラダが潤うのかについて書いてきました。
今日も高齢の方がインフルエンザに罹って、タミフルやイナビルを使って高熱は無くなったけど、微熱が続いているとか、倦怠感が取れない、やる気がおきないという相談がありました。
これって、発熱でカラダの潤いが不足してしまったのも原因だと思います。
たぶん、水分は摂っているけど、カラダは潤ってないんです。
さらには、元々体力が落ちている高齢者の方は、発熱で体力も奪われてしまっているんですね。
カラダの内側からケアするのは、薬だけじゃありませんよね。
食事で潤いを補うのも大切です!!
今回は食事で潤いを補うポイントを紹介したいと思います。
カラダの潤いが不足した状態を中医学では「陰虚(いんきょ)」と言います。
陰虚は、からだの中の水分が足りず、余計な熱がたまっている状態です。
この陰虚の体質の方におすすめしたいのは、
熱を払う食材(熱を冷ましたり、熱を体から排尿などの方法で排出)で潤いを補うことです。
のぼせやほてりがあるときは、特に熱を冷ますことを考えます。
のぼせやほてりを冷ます食材:すっぽん、鴨肉、あわび
(なかなか、普段食べる食材ではありませんね・・・)
また、「酸甘化陰(さんかんかいん)」という言葉があります。
これは、酸味と甘味を摂ると潤いが生まれるという意味です。
酸味と甘味を兼ね備えた食材:トマト、梨、レモン、みかんなど
良く炎天下での部活や試合の時に、はちみつレモンを作ってもらった記憶があります。
これもとても良いと思います。
避けたいのは、「辛味」の食材です。
香辛料の効いた料理、ねぎ、にんにくなども摂りすぎないように気を付けて下さい。
☆いつも食卓に置いて欲しい食材
松の実、胡麻、はちみつ
☆冷蔵庫に常備してと思う食材
豆乳、レモン
☆おすすめの常備菜
レンコンのきんぴら、黒ごまペースト、キュウリのピクルス
このほか、今の季節でしたら、黒豆、百合根、ギンナン、カニなどもおすすめの食材です。
冬は乾燥が厳しい季節です。
ワンポイントで加えてみてはどうでしょうか?
で、最後にポカリスエットを飲んだら、カラダが潤うか?
潤わないと思います。
理由はまた次回に
参考:東洋医学で食養生 世界文化社
☆柿の木薬局のホームページ
☆柿の木薬局の営業時間
月・火・木・金:9:00~19:00
水・土:9:00~13:00
☆漢方相談、承ります(^_^)
086-234-7676