今朝、近所のおじさんから相談がありました。
おじさん:毎日、ちょっと力仕事をしただけで、足がひきつる
最近、心臓の病気を指摘されて、色々と薬をのむようになった60歳代の方です。
かなりの自由人で、朝ご飯は抜き。
食事は不規則で、コンビニのお弁当が主食です。
見た目は浅黒くて、とっても健康そうです。
おじさんは、病院の薬が原因かなと考えられているようでした。
舌をみせてもらうと、こんな感じでした
↓ ↓ ↓
もう、真っ白です!!
こうなると原因は、冷えているのと、筋肉に栄養を届ける血液が不足していることが考えられます。
更にお話をうかがうと、マッサージの方にも脚が凄く冷えていると言われるようです。
病院で血液検査はしているようですが、特に貧血とは言われてないようです。
病院で、「脚がひきつる」と相談するとほぼ100%出させるのが“芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)”という漢方薬があります。
でも、この方の脚の引き攣りには、効かない可能性が高いです。
なぜなら芍薬甘草湯には、冷えを改善したり、血を補う作用が弱いからです。
この方におすすめしたのは、まずは食事の改善。
病院にかかるとお金がかかると言われるので、漢方薬を買っていただくわけにもいかず、
とりあえずは食事の改善を提案です。
でも、コンビニ食材が主食となると、なかなか難しいのも事実です。
本人がどれほど困っているかも問題ですが・・・・
突然ですが
ボクが漢方の勉強をしている理由、
漢方薬で難病を治したいとか、
現代医学で治せない病気を治したいとか、
不妊治療をしたいとか、
全くそんな事はメインに考えていません。
薬じゃなくても、症状を改善できたりするアドバイスが出来る。
今より、もっと楽しい生活が提案出来る。
そんな智恵がいっぱい詰まっているのが、漢方だったりするんです。
ある薬剤師の先生が
「薬剤師の仕事は、薬を飲んでもらうことではない。
薬をのんで元気になってもらうことが仕事なんです。」
と言われていました。
食生活などの養生まで指導しとかないとダメだよね~と考えてます。
でも、なかなか、全員の方にそんな指導が出来ているわけではありませんが・・・
今日のおじさんに不足している血(けつ)について
「血」のはたらき
「血」は血液のことです。
漢方では、「血」は生命活動の基本となる重要な物質とされ、「血」が充実して体内をスムーズに流れていることが健康な状態と考えます。
「血」は全身を巡って臓器や筋肉、目、皮膚などに栄養を運び、十分に機能させるはたらきがあります。
また、「血」はからだに潤いを与えたり、精神を安定させるはたらきもあります。
「血」が不足すると
体内の「血」が不足すると、疲労感、冷え、月経不順、目の乾燥、情緒不安定、睡眠障害など様々な不調を引き起こします。
また、美容の大敵となる肌の乾燥、髪のパサつきなども現れます。
「血」の養生
「血」はおもに胃腸が消化吸収する栄養素から作られます。
そのため、「血」が不足しないようにするためには、温かい食べ物、飲み物で胃腸を元気にして、しっかり栄養を摂ることを心がけてください。
ダイエットや偏食、朝食抜きはやめましょう!!
☆甘味のあるもの、黒いもので「血」を養う
なつめ、クコの実、にんじん、ほうれん草、トマト、黒ごま、黒きくらげ、黒砂糖、きな粉、レバー、鮭、鶏肉、豚肉など
お茶:ほうじ茶、紅茶(+ドライフルーツ、シナモン)穀類:黒米
貧血=レバーをたべればいいと考えがちです。
毎日、レバーは食べられませんよね。
毎日、ちょっとずつでも続けられるもの
・おやつはドライフルーツにしてみよう(おつまみでもいいかな?)
・黒ごまを食卓に置いてみよう
・ちょっとでも、ニンジン・ほうれん草・ひじき・肉類を食べてみよう
・お腹を冷やす冷たい物は控えよう
・シャワーだけじゃなくて、お湯につかって、体を温めてみよう
こんな事からでも、やってもらえたらなぁと思います。
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