梅雨になると五月の爽やかな風から一変して、ジメジメとした湿った空気になります。
湿度が高くなるとヒトの体にも影響を及ぼします。
これを「湿邪(しつじゃ)」と言います。
湿邪の特徴は“重濁粘滞”、重い・きたいない・粘い・滞る。
湿邪の影響で湿疹やじんましん、関節の痛みや腰痛、膀胱炎、消化不良や下痢などの胃腸障害に悩まされる方が増えます。
湿邪は梅雨から初夏にかけて多い外邪です。
体内の水分が高い湿度に反応して症状が現れます。
とくに水の溜まりやすい下半身に、重怠さや冷たさ、腫れるなどの症状が出やすくなります。
湿邪はジメジメが苦手な脾(消化吸収の機能)に悪さをして、下痢や食欲不振などの症状が出ることがあります。
また、空気の進入路で直接湿気と接する肺、空気に触れる皮膚、尿を出す腎の不調も現れやすくなります。
もともと、胃腸機能の弱いひとは湿邪の影響を受けやすいので、症状が無くても早めに胃腸機能を助けるために、冷たいモノ・生もの・脂っこいモノ・味の濃いモノの食べ過ぎ飲み過ぎを控えることも大切です。
食生活の改善だけで症状が抑えられない場合は、「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」などの漢方薬を上手に使うこともおすすめです。
湿邪の元は水です。
ですから、体内で水(津液)の流れが滞ると、上で説明したような思わしくない症状が起きます。水の代謝(生成・運行・排泄)には、肺・脾・腎・三焦(水の通り道)の働きが関係します。
ただし、「水をさばく」という仕事をするときに、一番大切なのは腎の陽気(生体が持つ生命力)の力です。
体全体を支えている陽気の力が弱ってしまったら、体は水をさばけなくなります。
日頃から体の陽気が落ちないようにする事、結局いつも元気でいることが大切です。
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