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体温計のおはなしです。

今日、水銀を使った体温計を回収して欲しいという患者さんが来られました。
岡山市で、こんなお知らせをしていて、それを回覧板で見られたそうです。

12月25日まで、回収を行っていますのでお持ち下さい。

この方、新しい体温計も欲しいという事で、お店にある体温計から一つを買って帰られました。

風邪のシーズンになると、体温計が無いから欲しいという方や、古いから買い換えたい、電池交換をして欲しいとか時々あります。

店に常時、在庫しているのは、高いモデルと比較的安いモデルの二つだけです。
使われる方の年齢や目的で、安いのでもいいか、高い方がいいかが変わってきます。
値段で選ばれる方がほとんどですが、ボクのオススメするポイントを少しだけ紹介します。

値段の違い以外に重要なのは、計測時間です。
電子体温計にも種類があって、実測式と予測式があります。
実測式は水銀の体温計と同じように、温度が一定になるまで脇の下にはさんでおくタイプです。
計測にかかる時間は、10分以上と言われています。

一方、予測式は温度があがるスピードから、温度がほぼ平衡になる体温を予測するタイプです。
計測に時間は30秒から2分くらいです。

今は、ほとんどが予測式で計測時間は短いものが多いですが、店には実測タイプの電子体温計も残っていました(^.^;

次は、使いやすさです。

計測が終わると、電子音で知らせてくれます。お年寄りは、この電子音が聞こえにくいことがあります。音の大きなものや、ピピと同じ音が鳴るだけでなく、メロディーが鳴って聞こえやすいのもがあります。ちなみに、写真のモノは、♬メリーさんの羊が流れます。

聞こえやすさの次は、見えやすいかです。液晶画面が大きなモノがオススメです。

でも、メロデーが流れて液晶表示が大きい商品にも、落とし穴があります。（大袈裟ですが・・・）

それは、エラーが出ても、すぐに計り直しが出来ない！！
きちんと脇の下に挟まずに動いたりしたらエラーが出ます。でも、すぐに計り直しできないんです。
センサーが冷えるまで、待たないといけません。
だから、小さな子供や赤ちゃんなどでジッとしているのが難しい場合、エラーが出ると計り直すまでしばらく時間を空けないといけません。朝の登園前など、忙しい時間に測るときは、イラッとします。（子供には、先端部分が軟らかいものの方がずれなくていいかも知れません。我が家では使ったことがありません。）

保育園に通っていると、毎朝、体温を記録していかなければいけませんでした。
我が家では、鼓膜の温度で体温を測定する体温計を使っていました。
これは赤外線式と言われる仕組みで、皮膚や鼓膜の温度を赤外線を使って測定します。
測定時間も大変短くて済みます。ただ、鼓膜方向にちゃんとセンサーが向いていないと誤差が出る事があります。

こんな感じで、
①誰が使う事が多いのか
②使う目的はどんな時か

がはっきりすれば

多少、測定時間が長くても、多少価格が高くても、納得して体温計を選ぶことが出来ると思います。

最後に特殊な体温計で、女性の基礎体温を測る体温計があります。
これは起床直前の体温を記録して、生理周期の管理や妊活に利用する事を目的にしているものです。妻も使っていた時期があります。記録を管理しやすい事が大切だと思います。