中南米が原産地。β−カロテンやビタミンを豊富に含み、冬至に食べると風邪を引かないと言われます。そのためか冬の野菜と思われがちですが、収穫期は夏です。ただ、収穫直後は甘味が不足しているので、風通しの良いところに保管して追熟させます。甘味が増して食べ頃になるのが晩秋になります。最近では、ハロウィンが日本でも定着しつつあって、オレンジ色のカボチャも見かけるようになりましたね。
日本には戦国時代に渡来。それが全国各地で栽培されるようになりました。これが日本カボチャです。今、主に食べられているのは西洋カボチャで、こちらは19世紀後半に伝来したと言われています。
栄養的には西洋カボチャの方が高いと言われています。三大抗酸化ビタミンのβ−カロテン、ビタミンC、Eが豊富です。抗酸化ビタミンの効果で細胞を若々しく保ち、動脈硬化などの生活習慣病の予防に有効です。ビタミンB1,B2をバランス良く含むので、血行促進、疲労回復に効果があります。
見分けポイント
重量感があって、たたいてコンコンと音がすればOK。小さくても左右対称でバランスがとれていて、なり口の果軸が10円玉くらいの大きさで、中ほどがふくよかなものがおすすめです。
中医学的な効果・性質
①消化器の働きを良くして、元気をつける
②炎症を抑える
③四性:温・甘
④帰経:脾・胃
このカボチャ、かわいいので買ってみました。日本カボチャと南米系のペポカボチャだと思います。
食べられると思うのですが・・・
中医学的な食べ方アドバイス
元気不足タイプの疲れや胃の痛み、下痢、便秘などに有効です。お腹が張りやすいなどの症状がある方は、ガスが発生しないように気を巡らす効果のある陳皮(みかんの皮)や玉ねぎ、香りのある野菜(三つ葉、セロリ、パセリなど)と組み合わせるようにしましょう。
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参考:ナチュラル薬膳(本の泉社)、食材大事典(時事通信社)、築地御厨の野菜仕事(主婦の友社)