毎年、春になると気分が落ち込みやすくなります。特に今年は育休からの仕事復帰や、子供の進級や入園など心配事も多くて、悩んでいます。(35歳・女性)
春は、草木が芽生えて生命の動きが活発になります。人も同じでからだの動きも活発になり、気持ちも浮き立つ季節になります。しかし、その一方で、気温変化や新しい環境でのストレスで体調不良を訴える方も多くなります。心とからだのバランスが崩れやすくなります。
漢方では、春は「肝」と関係が深いと考えています。「肝」は現代医学で言われる「肝臓」の働きだけでなく、血を蓄えて全身に巡らす働きや、自律神経の働きにも関係しています。自律神経がうまく働かないと、イライラする、憂うつ、眠れない、胃腸の調子が悪い、頭痛、疲れ、動悸、めまいなど様々な症状がでます。いわゆる自律神経失調症と言われる症状です。
心とからだのバランスを保つためには、生活のリズムが大切です。ちょっと早起きをして
、しっかりと朝日を浴びて深呼吸をしてからだをリラックスさせてみましょう。香りのあるミツバやセリなどの野菜や柑橘類は気の巡りを良くしてくれます。また、シジミやあさり、旬の山菜やタケノコは肝の働きを助けます。