2月3日は立春
立春(2月3日)から啓蟄(3月5日)の頃は、寒さの厳しい時期ですが、少しずつ植物の芽が出てきたり、雪が溶け出して土が水を吸い込み潤って川の水が増えてきます。
冬眠していた虫や動物が縮こまっていた体を伸び伸びと動かし始める頃です。
ヒトの体も寒さで縮こまっている状態から、動けるように切り替えていく時期です。
まだまだ寒い朝、目が覚めても急に動き出さずに、布団の中でゴロゴロして少しずつ活動を始めましょう。
寝ている時は血行が悪くなっているので、お布団のなかで体を起こしてからぼちぼち一日を始めましょう。
お散歩どうですか?
屋外は寒いので、散歩するのも億劫になりますが、晴れた日にはお散歩して日光を浴びるのもいいです。
まだ寒い時期で顔と手が露出している状態なら、1時間程度のお散歩でビタミンDもしっかり合成できます 。
ビタミンDは免疫力を高めたり、骨の健康維持に大切です。
背中には体を温めるツボが集まっています。
外に出て背中に太陽の温かさを感じるのはとてもいいですよ。
冬の間に強ばってしまった体を緩めるために、ストレッチや深呼吸も意識的にしましょう。
深呼吸は朝のすがすがしい空気を3回吸い込みましょう。
その日一日の元気を作る材料になります。
花粉症対策に漢方の知恵をプラス
春と言えば花粉症の季節です。毎年、花粉の飛散量が去年の何倍と言われています。
マスクやお医者さんの薬で対策されている方がほとんどだと思います。
これに漢方の知恵をプラス。
ヒトに備わっているバリアを漢方では「衛気(えき)」と言います。
この「衛気」は肺から取り込まれる酸素と、食事から摂る栄養から生み出されます。
ですから「肺(呼吸器系)」と「脾胃(消化器系)」の働きを低下させないのことが大切です。
「肺」は乾燥に弱く、潤いを好みます。
潤いを補うには白い食品(大豆製品、インゲン豆、白ごま、お米、レンコンなど)がおすすめです。
「脾胃」を弱らせないためには、冷やさない、よく噛んで食べ過ぎないことです。
自然の甘みのある食品(穀物、イモ類、豆類)がおすすめ。
最初の一口だけでも30回噛んでみましょう。唾液の分泌が良くなります。