台風の当たり年?
ここ岡山でも、今年は9月はじめに台風12号が上陸しました。
上の写真は、台風翌日の後楽園付近の増水した旭川です。
その後も台風15号の接近がありましたね。
たまたま、お二人のお客様から台風が来たら、体調が悪くなったとお聞きしたので紹介します。
人体も自然の一部
中医学では自然界が人体に与える影響を重視しています。
人体が自然の一部と考えて、自然の変動に合わせて変化すると考えています。
自然界の六淫
日本には季節があって、それぞれの季節で気候の変化があります。
そして、その気候変化が過剰だったり、不足だったり、季節外れだったりすると、人体に悪い影響を与えると考えています。
この異常な気候変化を六淫(風・寒・燥・湿・暑・火)と言います。
今回の台風は気圧の変化(風)と湿度の上昇(湿)の影響が考えられます。
台風が来る2-3日前になると血圧が下がる
女性のお客様です。高血圧で毎日、朝晩2回、血圧手帳に記録をされている几帳面な方です。
二度の台風接近の2-3日前に血圧が100を切っていました。
血圧が下がりすぎると、とても体調が悪いと言われていました。
気圧の変化(風邪)が人体にも影響したんだろうなと想像しました。
台風が来たら膝が痛くなって歩けなくなりました
女性のお客様です。リウマチですが、最近は症状が安定していて、病院の薬も減っていたのですが、台風が接近してから膝が痛くなって、歩行困難になってしまいました。
気圧変化と湿度変化(風湿邪)が影響したのかなと思います。
個人差
しかし、全ての人が台風で体調が悪くなるわけではありません。
これは、その人の正気(生命力・抵抗力)が充実しているか不足しているかの差によります。正気の充実している人であれば、少々の気候変化に影響されませんが、正気が不足気味であれば、少しの気候変化でも影響を受けてしまいます。
今の季節は夏の暑さが残り、体が水分不足になりがちで循環器や呼吸器官に負担がかかりやすい季節です。秋の養生法の出来る事を実践して、体調を崩さないようにしたいものです。