「野菜のニンジンと漢方薬のニンジン、何が違うんですか?」
台所にある野菜の人参(にんじん)はセリ科の植物で、赤い色をしていてカロチンをたくさん含んでいます。一方、漢方薬の人参(にんじん)は、ウコギ科の植物で野菜の人参とは全く別のものです。高麗人参、朝鮮人参などとも呼ばれ、体を元気にする作用があります。
漢方薬の人参の歴史は古く、今から1300年も昔に中国大陸から日本に伝えられました。江戸時代には日本でも栽培されるようになりました。
野菜の人参は、明治になってから日本の食卓に上るようになりました。形が「朝鮮人参」に似ていたので「にんじん」と呼ばれるようになりました。
「薬用ニンジンにも仲間があります」
一般的に朝鮮人参と言われいる物の他に、西洋人参、シベリア人参、田七人参などがあります。
西洋人参
特徴:元気を補ってくれますが、朝鮮人参のように身体を温める作用がありません。熱を冷まし潤いをプラスする効果があります。頭を使う受験生は疲れをとって頭もクールで能率が上がると思います。働き過ぎで無気力、疲れやすい方にもおすすめです。夏に汗をかいて疲れた身体をクールダウンさせながら元気回復する。
シベリア人参
特徴:身体に悪影響を与えるもの、例えば酸素の欠乏、厳しい寒冷、ストレス、疲労などにたいする身体の適応能力を高めます。旧ソ連では、体力的にも精神的にもストレスが多いオリンピック選手や宇宙飛行士が使用していました。身体を温めて精神を安定させ、安眠・自律神経安定作用があります。
田七人参
特徴:血液の循環を改善するだけで無く、止血作用・鎮痛消炎作用・心臓機能の改善・肝機能保護作用などがあります。
参考:カラダを元気にするニンジンのいろいろ