アンチエイジングの基本
~皮膚・関節を老化させないために~
A:皮膚と栄養
①皮膚とアンチエイジング
→皮膚の生理作用の維持
→上皮角質細胞層の角化の正常化や真皮コラーゲン繊維の増生を促すことにより、若々しい皮膚を保つ
→正常な角化サイクルにビタミンA、ビタミンD、亜鉛が必要
②皮脂膜が皮膚を守っている
→皮脂膜=NМF(天然保湿成分)+細胞間脂質
→洗浄することで、NМFは汚れと一緒に洗い流されている
→汚れや余分な脂分のみを乳化させて洗い流す、アミノ酸系洗浄成分使用の意義
③紫外線は皮膚を老化させる
→紫外線は、肌を乾燥させ、シワ・シミやそばかす、肌荒れなどの原因になる
→日焼け止め(サンスクリーン)の重要性
B:関節と栄養
①ロコモティブシンドローム
→運動器の障害により、要介護となる危険の高い状態
→原因として、主なものは転倒、骨折、関節疾患
→関節疾患は、高齢になって突然表れるものではなく、若いころからの生活環境や習慣に影響を受ける
→肥満予防・筋力強化
②運動器の加齢性変化
→関節軟骨が薄くなる
→靭帯は短くなり、柔軟性が失われる
→腱(コラーゲン)は脆弱化する
→筋肉が委縮する
③変形性関節症の増悪因子
→加齢、栄養欠損、肥満、外傷や損耗、アライメントの狂い(О脚)
④変形性関節症と活性酸素
→軟骨細胞は、活性酸素により細胞障害を受けやすく、カタラーゼ活性やグルタチオンパーオキシターゼ活性が低下している
→フリーラジカルスカベンジャーであるビタミンC、ビタミンEなどの補給の意義
→フリーラジカルスカベンジャー系酵素の活性中心である、ヘム鉄、亜鉛などの補給の意義
⑤関節疾患の分子栄養学的アプローチ
→グルコサミンとコンドロイチン硫酸は、軟骨の生合成を促進し、軟骨分解酵素を抑制し、軟骨組織の正常化に働く
⑥抗炎症(疼痛)のアプローチ
→ボスウェリア・セラータ(インドの高地に自生するカンラン科の落葉樹。アーユルヴェーダにおいて、リウマチ、関節炎などの治療に用いられている。
⑦関節疾患へのアプローチ
→ウォーキング(適度な運動は関節軟骨内の滑液移動を活発にし、ダメージを受けた関節軟骨を修復する)
→減量
→ストレッチ(関節の可動域を維持するために有効)
日時:5月15日 会場:メルパルク岡山 講師:内野英香先生
参加:大崎