今日は妻の実家(松山)からミカンが届きました。
今回は高級みかん「紅まどんな」です。
調べてみると、天草と南香という種類の掛け合わせらしいですが・・・
我が家的には「オレンジの皮を薄くして、手でも剥けるようにした感じ」と表現しています。
甘くて、果肉もジューシーで、種も少なくて、最高です。
結局は難しい品種はどうでも良くて、美味しいみかんならOKですかね・・・
さてさて、台所と漢方の関係というか、食べ物と漢方の関係をまた書いてみようと思います。
香辛料、スパイスと言われている物の中に、漢方薬として使われている物があります。
紹介してみると・・・
◆クローブ
漢方薬では丁子(ちょうじ)という名前で使われています。
漢方では、温裏・健胃・止嘔・補陽の効果。
胃腸が冷えたことでおこる嘔吐、下痢、腹痛、消化不良などに用いる。
◆ジンジャー
漢方薬では生姜(しょうきょう)、乾姜(かんきょう)
漢方では、発汗・健胃・止嘔の効果。
カゼ、胃が冷えておこる嘔吐、健胃薬などに用いる。
◆シナモン
漢方薬では桂皮(けいひ)、肉桂(にっけい)
漢方では、温熱・止痛・温通の効果。
冷え、衰弱、腹痛、下痢、無月経、のぼせなどに用いる。
◆ターメリック
鬱金(うこん)
漢方では、理気・活血・止血・退黄の効果。
黄疸、肝炎、胸脇部や腹部の疼痛、乳房の痛み、月経痛、鼻血、吐血、イライラなどに用いる。
◆ナツメグ
肉豆蔲(にくずく)
漢方では、温裏・収渋・理気の効果。
消化不良、腹痛、下痢、嘔吐などに用いる。
◆カルダモン
小豆蔲(しょうずく)、白豆蔲(びゃくずく)
漢方では、芳香化湿・健胃・理気の効果。
消化不良、食欲不振、悪心などに用いる。
◆サンショウ
蜀椒(しょくしょう)、花椒(かしょう)
漢方では、温裏・止痛・駆虫の効果。
冷えによる腹痛や下痢、回虫症などに用いる。
香辛料という言葉の意味するように、香りのいいもの、辛味のあるものが多いですね。
香辛料は一般的に料理に香り、風味、辛味、色合いを料理に加える目的で使用されると言われます。
しかし、一説によると肉料理、魚料理をする時に加えることで、食べた後に胃腸の中で消化される際にタンパク質が腐敗するのを防ぐ働きがあるとされています。
確かに体温は37度くらいですから、夏の高温の状態で放置していたらどうなるか想像できますよね。
体内で腐敗を防いで、なおかつ胃腸の動きをよくすることで、食中毒を予防するとても大切な役割があるのですね。
ジンジャーやシナモンをはじめ、身体を温める効果も期待できるものも多くあります。
漢方薬はなかなか生活に取り入れるのは難しいかもしれませんが、香辛料も漢方薬の一部と考えると、ちょっとは身近に感じてもらえないでしょうか?
香辛料は、高齢者や子供には避けた方が良いという意識があるかも知れませんが、いろんな効果を考えると、適度な使用は健康にとても良いと思われます。