今日から7月ですね。
半夏生(はんげしょう)って聞いたことありますか?
二十四節季の一つで、夏至から11日目くらいを指すようです。
農家の人は、この日までに田植えを終えておかないといけない。どんなに天候不順な年でもこの日以降は田植えをしない習慣があったようです。
じゃ、漢方薬に使う植物でカラスビジャク、生薬名は半夏(はんげ)っていうのがあるのはご存じですか?カラスビジャクの球茎を半夏と呼びます。
カラスビジャクはこれです。
今年、いただいた半夏の苗を家の日陰に植えていたのですが、無事、根付いて花を咲かせました(^^)
残念ながら、あまりきれいな花ではないのです。学生時代、植物採集で山を歩いていて、日陰にこれがぬるーっと生えていると、ちょっと気持ち悪かった印象があります。
半夏の花が咲くころだから半夏生と言ったとか、諸説あるようです。
半夏は漢方の勉強会でしばしば新人さんの体験ネタとして用いられ、知らずにかじった新人は喉に強烈なチクチク感を感じることになります。
半夏
・悪心、嘔吐、消化不良、咳嗽、喀痰、不眠などに用いる
・胃内停水など痰飲や嘔吐の常用薬
・半夏の毒性による口腔内のしびれ感や灼熱感、嗄声などにはショウガを用いると良い
・小半夏加茯苓湯、半夏白朮天麻湯、半夏厚朴湯、六君子湯、麦門冬湯、竹筎温胆湯などに配合