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夏の食養生

7月の岡山漢方研究会での甄立学先生の講義内容をまとめてみました。
☆夏の食養生のポイント
 気化作用を保つことで、以下のような体調不良を防ぐ事が出来る。
 ・夏の暑さでイライラすると、それを紛らわすために冷たい飲み物をたくさん飲む。
    ↓
  水毒が体に溜まると自律神経失調して熱中症になりやすい。
 ・夏は体に熱が溜まりやすいので自律神経失調状態になりやすい。
 ・暑さで体の潤いとエネルギーを消耗しやすい。
☆おすすめの食材と効果
①緑豆
 食べ方:スープ、お粥、甘く炊く
 効能:利尿、熱を冷ます、イライラをのぞく、喉の渇きを癒す
②烏梅
 食べ方:酸梅湯(烏梅、山楂子、甘草、白豆蔲)として飲む
 効能:酸味と甘味で渇きを癒す
③冬瓜
 食べ方:海鮮(干しエビ、干し貝柱)、豚肉、胡椒、紹興酒、塩、砂糖でスープにする
 効能:熱を冷ます、利尿、冬瓜皮(利尿作用)、冬瓜仁(排膿作用があるので腸の化膿に)
④菊花
 食べ方:薄荷などとお茶として
 効能:こもった熱を発散するので、夏にイライラするときに
    甘菊花(平肝陽、明目、疏風清熱)
    苦菊花(清熱解毒)
⑤西瓜
 食べ方:あまり冷やすと体を冷やすので良くない
     皮を塩もみして食べても良い
     ハスの葉と西瓜の外皮をお茶にするとダイエット効果があるかもしれない
 効能:熱を冷ます、利尿、潤いを補う
【番外編】
ハスの葉
 水の中に浸かっている根茎の部分と夏でも枯れずに茂っている葉があるので、湿と熱に強い植物と考えられる。薬にすると湿熱をのぞく効果がある。暑気あたりなどに効果があるとされる。
ハス.JPG
    

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