「夏の疲れを癒しましょう」
日中はまだまだ暑い日が続いていますが、朝晩は涼しくなってきましたね。
蝉の声から、夜の虫の声に変わったことに気が付いたときは、秋が来たと・・・。秋刀魚が食卓にのぼって、味覚でも秋を感じるようになりました。
しかし、暑さはなかなか和らぎませんね。
今年の岡山の夏は「避暑に沖縄に行こう」と思うような酷暑でした。
事実、那覇の平均気温は28.6℃で、岡山市の29.5℃より低いのです(O_O)
季節は夏から秋へ少しずつ変わっています。
人の体も夏の疲れを癒していかなければいけない時期です。
夏に消耗した体力を回復させて、厳しい冬に備えなければいけません。
夏に汗を出して体に熱がこもらないように出来なかった人
(クーラーの効いた部屋にこもっていた)、
夏の湿気が胃腸に残っている人(冷たい物を飲み過ぎた人)は、
急いで夏のツケを取り除かなければいけません。
「肺を元気に」
軽い運動や香辛料を上手に使った料理で汗をかいて、
秋の主役である「肺」を元気にしましょう。
中医学では、秋は「肺」に関係のある季節です。
「肺」は中医学での「肺」は、現代医学の肺と心臓を足したような役割があると考えています。
呼吸をする役割だけでなく、呼吸や胃腸から吸収された酸素や栄養を全身に送り届ける役割を持っています。
「肺」は乾燥が苦手です。
秋の乾燥した空気は、「肺」の機能を低下させます。
肺の機能を維持するために、体の潤いを保つのが大切です。
中医学では「肺」と「皮膚」は関係が深いと考えられています。
夏の紫外線でダメージを受けた「皮膚」のケアのためにも、
「肺」に潤いを持たせる必要があります。
暑さの残る初秋の時期には、夏の暑さを冷ましつつ、
体に潤いを補う養生が重要になります。
眠りすぎるのも肺を弱らせるので、良くありません。
早寝早起きの規則正しい生活をして、秋に収穫される里芋、お米、大豆、梨や柿などの果物、
脂がのった旬の魚などをしっかり食べて栄養をつけましょう。