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秋のおすすめ養生法−2

肺は肺だけではない?
中医学でいう「肺」と現代医学でいう「肺」は同じではありません。と言っても、機能の話です。肺は酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するガス交換の役割を持ちます。中医学ではガス交換だけでなく、皮膚や体毛、鼻、大腸とも関係して、様々な生命活動を支えていると考えています。
中医学でいう「肺」は肺単体のことではなく、その影響を受ける皮膚や鼻、大腸を含めた部分となります。その働きは呼吸を受け持ち、空気からエネルギーを取り込み、そのエネルギーを水分とともに身体の各臓器に送り届けます。また、肺には病原体から身体を守る免疫機能もあります。
肺への乾燥の影響
中医学では生命活動に悪い影響を及ぼすものを邪気といいます。自然界の気候も度が過ぎると邪気になります。どの程度で邪気になるかは、個人の体質や抵抗力の違いで違ってきます。
秋の空気の乾燥も「燥邪」となって、皮膚のかさつきや鼻炎などの呼吸器系のトラブルを引き起こすと考えられます。肺は呼吸によって大気とつながっているので、「燥邪」の影響を受けやすく、容易に「燥邪」におかされます。
乾燥から身を守り、免疫力を高める
秋は「収穫の秋」ですから、美味しい食べ物がたくさんあります。
それらの中でも、特におすすめの食材を紹介します。
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食事だけでは難しいなと言う方は、天然成分のお薬やサプリメントも上手に使って、
大気の乾燥から身体を守り、冬に備えて免疫力を高めるようにしましょう。


麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
夏の暑さで失われた体液を補い、潤いある肌へ導く漢方薬です。
全身うるおい保湿液Ⅱ
7種の天然植物成分がお肌に潤いをあたえ、荒れたお肌の保湿を維持し、健やかなお肌に導く全身用の保湿トリートメントです。
衛益顆粒(えいえきかりゅう)
皮膚・粘膜を強化して病気の侵入を防ぐ効果があります。
肺を潤す旬の食材
・梨
水分をたっぷり含み、肌に潤いを与え、のどの渇きを止め、声がれや咳を止める効果があります
・柿
咳を抑え、口の渇きを止め、乾燥による呼吸器系の働きを助けます
・たまねぎ
痰を切り、余分な水分を排出する
・大根
消化を良くして、咳を止め、痰を鎮める
・れんこん
肺を潤して、鼻やのどの乾燥を防ぐ。節は咳を止め、止血の効果がある。
・さといも
唾液の分泌を促進して、消化を助ける。便通を良くする。
・やまいも
肺を潤して、痰や咳を鎮める。滋養強壮、消化促進、美肌効果
・きのこ類
肺と表裏の関係にある大腸の働きを補います。
【参考文献】
旬を食べる 和食薬膳のすすめ 武 鈴子著 (家の光協会)
カラー図解東洋医学 基本としくみ 仙頭正四郎監修 (西東社)

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