うちに処方箋を持ってこられる患者さんで、大きな外車(左ハンドル)にのってこられる方がおられます。90歳くらいの男性Aさんです。Aさんは80歳を越えてから陸上を始めて、いろいろと活躍されたそうです。しかし、今は歩くのもかなりお辛そうなご様子です。先日、「生姜の飴はないか」と聞かれました。体を温めたいが、家にお湯がないから生姜湯などは作れない。なめるだけで済む飴が欲しいという事でした。ひとり暮らしで、お湯を沸かすのも面倒なようでした。お節介ですが、脚の痛みに漢方薬を試してみてはどうかとおすすめしてみました。あまり、その気はなさそうでした。
写真はブログ内容とは関係ない車です。
ムスタングかな?長いですよね~
昨日はカゼをひかれたようです。店のスタッフにペットボトルの飲み物しか飲まないと話されていました。気になったので、駐車場で車に乗り込もうとされていたAさんに話しかけてみました。ペットボトルの飲み物じゃ、体は温まらないから、お湯を沸かして温かい飲み物を飲んで下さいとお話ししました。じゃぁ電気ポットでも使おうかと言って下さりました。嬉しかったです。
車の運転席以外の座席には、様々な荷物やシルバーカーが積まれていました。でっかい高級外車にシルバーカー・・・何だかアンバランスな風景ですが、Aさんの状況が全て反映されているような感じがしました。
我が家の父親も90歳近くで車の運転をしています。家族としては、やめて欲しいのですが、本人の自尊心を傷付けすぎるのであまり強制はできません。男性は車の運転をするということに、強くこだわる方が多いようです。
どうすればいいのか正解はありませんが、今日、考えたのはこんな事でした。