旬の食材 「ブドウ」
果物王国の岡山ですが、今は色んな種類のブドウが並んでいますね。患者さんからは、夏から秋にかけては果物がおいしいから、「ついつい食べ過ぎて困る」という話をうかがいます。「もらいすぎて困る」といううらやましいお話も生産地ならではだと思います。
日本では生で食べるのが主ですが、世界的にはワインなどの加工用が9割で生で食べるのは1割程度で少ないようです。そのためかブドウの果皮に含まれるアントシアニン、ポリフェノール、タンニンなどの抗酸化作用がよく取り上げられていますね。桃太郎ぶどうなどの皮ごと食べる種類は、果皮の成分も摂取できるのでいいかもしれませんが、食べやすいように皮の渋味なども少なくしていると思うのでどれほどの効果があるかは分かりませんね。
果肉には糖質の多くは吸収されやすいブドウ糖と果糖なので、体に入るとすぐにエネルギーとなって疲労回復に役立ちます。反対に糖尿病の方は、血糖値を上げやすいので注意が必要ですね。
①エネルギーを補う
②骨や筋を強くする
③小便を出やすくする
④安胎
⑤体を潤し、イライラを解消する
四性:甘酸・平
帰経:肺・脾・腎
参考:食材大事典(時事通信社)、中医食療方(東洋学術出版)