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「11月の生活のヒント」

今年もあと2ヶ月、紅葉本番はまだですが、木々は少し色づき始め、晩秋という感じですね。田んぼも稲刈りが終わって、ちょっと寂しい感じもします。
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この季節、美味しいのは新米。新米は炊きあがったときの輝きが違いますね。それを見るだけでも、美味しいと思ってしまいます。このお米ですが、漢方薬の材料になっているのはご存じですか?漢方薬に使うのは、うるち米の玄米です。玄米は粳米(こうべい)と呼ばれ、胃腸を調え、元気をつけ、口渇や下痢に使われます。空咳の時によく使われる麦門冬湯(ばくもんどうとう)という漢方薬に入っています。
私達が毎日食べているお米は、精米して胚芽やぬかを取り除いた白米がほとんどだと思います。漢方薬で使われるのはもみ殻をとっただけの玄米です。「日本人のための食養生活 これを食べれば医者はいらない」(若杉友子著)という本のなかでお米のことが上手に書いてあったので、紹介させていただきます。
「白米と玄米を水につけておいたら、白米はふやけてしまうのに玄米は発芽します。発芽するということは生命力があるということです。」
生命力のある玄米は漢方薬にする価値があるんですね。新米の美味しい季節、たまには玄米のまま食べて、からだに元気や潤いを補給するのはいかがですか。
11月に入るとすぐに立冬です。暦の上ではこの日から立春の前日までが冬です。そろそろお鍋やおでんが恋しくなりますね。
中国の最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」では、四季を“春に生じ、夏に長(た)け、秋に収(おさ)め、冬に蔵(ぞう)す”と説明しています。
人間も自然界の一部ですから、冬は休息の季節と考えて、エネルギー(気)を体に貯め込むのが一番良いと思います。しかし、休んでばかりもいられないのが現代人ですから、せめて旬の食材を食べてエネルギーを貯蔵する期間にしたいものですね。

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