岡山中医薬研究会 4月定例会
「開気丸」・「天王補心丹」・「耳鳴丸」
講師:陳志清先生
①開気丸について
・「気」と「開気」の意味
・「気」の運動
・「気」の病態
・「気滞」の症状
・「開気丸」の特徴・臨床応用
②天王補心丹について
・「心」の生理・病理
・「天王補心丹」の特徴・臨床応用
③耳鳴丸について
・耳鳴の病因病理
・耳鳴の弁証ポイント
・「耳鳴丸」の特徴・臨床応用
「気」について、まとめてみました(^^)
1)気とは
世界(自然界・宇宙)に存在するものは、全て気から出来ている
2)気の性質
・いつでもある
・どこにでもある
・たえず動いている
・決まった形はない
・気を直接見ることは出来ないが、現象を通じて知ることが出来る
3)人間の気とは
気とは、物質であると同時にエネルギーである。
気=物質的(エネルギー)+エネルギーを活用するしくみ(装置)
→作り出された生命力(パワー)
エネルギーを活用する仕組み=内臓の働き
人間の生命を支える「先天の精気」「清気」「水穀の気」
4)人における気の働き
・推動作用:様々な生理活動を行い、人間を生長・発育させる
・温煦作用:身体を温める
・防御作用:邪気から身体を守る
・固摂作用:体液・内臓を決まった場所に留める
・気化作用:運動を通じて変化を起こす(気の運動による変化)
5)気の運動=気機
気機:昇降出入
気機失調
・気機不暢
・気滞
・気逆
・気陥
・気脱
・気結
6)特殊な気
・元気
・宗気
・営気
・衛気
7)感情と臓腑、気の関係
・怒る (肝) 上る
・喜ぶ (心) 緩む
・思う・憂う(心・脾)結ぶ
・悲しむ (肺) 消える
・驚く (腎・心)乱れる
・恐れる (腎) 下がる
参考:中医学ってなんだろう
①人間のしくみ
小金井 信宏・著
2011年4月16日 14:00〜16:00
後楽ホテル
参加:大谷、大﨑、藤巻